お金がある人でもない人でも、ほぼ毎日お金を財布から出し入れしてお金を目にしない日はほとんどありません。
ですから、お金のことはとてもよく知っているはずなのですが意外な事実があります。
たとえばクイズで「1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉の硬貨にはすべてある植物が刻まれています。それぞれ答えなさい。
あるいは答えられなくても、その図案を描いてください。」と聞かれたら答えられますか、あるいは絵が描けますか?答えはそれぞれ「若木、稲・歯車・水、(10円玉の表が不明、月桂冠?)、菊、桜、桐」が刻まれています。では紙幣のクイズです。
「野口英世、樋口一葉、福沢諭吉の中で和服を着ているのは誰ですか?洋服を着ている人はいますか?」「野口英世の頭髪は右、左のどちらに分け目がありますか?」「福沢諭吉はどんなヘアースタイルですか?」「鳳凰、富士山、あやめ(菖蒲?)はそれぞれどの紙幣の裏に描かれていますか?」正解は、和服着用が樋口と福沢、洋服が野口です。野口の分け目は左にあり、福沢はオールバックです。(咸臨丸で渡米してあちらで丁髷を落としたようです)。千円が富士山、五千円があやめ、一万円が鳳凰となります。
こんなに毎日見て、使う時は間違えないように注意して見ているお金でも、多くの人はほとんど答えられず、記憶にも残らないということになります。
造幣局のホームページには詳しく載っていますが、いくつかの硬貨の図案は一般公募までして作られたものなのに、覚えてもらえないのは残念です。
お金って大事なのに、不思議な存在です。でもこれは、他の国でお金の実験を行った結果も同様のものだったそうです。
普段私たちは、お金を通貨として使っているので「間違えない」ことだけ気にしていればとりあえず間に合うため、ありがたい存在でも細部まで見る必要もないということです。
しかし、全体的なイメージとしては偽札、偽造硬貨に気が付くように「何となく変だ」とお金に対してはそれなりに鋭い感覚も持っています。